動く生活・かぱぴぷログ

人は時間がある限り、生から死へ動き続けてます。そのさ中に考えたことです。

60オッさんのタイ〜ラオス 1人旅 その30

「国境はまだかなあ・・・」
 様子をチラリ。
「起きてるみたい。よし!・・・Where are you from?」
「日本です」
「!?ああ、そうですか。私も、60ですが、初めての一人旅です。1度は経験したくて」「そうですか。いいじゃないですか」
「旅慣れた感じですが、もういろんな所へ」
「はい、私の母も好きなので小さい頃から、よく連れられて・・・、今では一人で行きますよ」
「どんな所へですか」
「やっぱり東南アジア方面ですね、なかでもラオスが一番いいの」
「ふーん・・・」
「人とか風景とか素朴で、私、人混みの都会より田舎の素朴な所が好きなの」
「ああ、いいですねー。で、いつから旅に?私は、15日、バンコクに入って、17日、寝台列車でウボンラチャターニーの入って、3泊して、そこの宿のお嬢ちゃんにラオスの国境越え進められて。いま、ここにいるんです」
「そうですか。私もバンコク入って、すぐ、飛行機でウボンラチャターニーに来て、2泊して、今、これから、パクセー泊まって、ドンデッドって云うメコン川にある島で何泊かするつもりなの」
「ドンデッド?」
「そう。とっても、いいらしいの。いろんな人に会うけれど、皆んながいいって。どうですか?」
「ハァ・・・?」
急に新情報が飛び込んできた。が、
「女の子、一人、勇気ありますね。家族の人、心配じゃありませんか」
「さっきも言いました通り母も旅好きで、気にしてないようです」
「あーそうですか。で、兄妹は?」
「いません。一人です」
「ハァ〜!それは、それは」
「でね、私、行く所、友達も居てね。今回もドンデッド行ってから、友達が居るタイの田舎町に行くの。ただ、ドンデッドから24時間、まる1日バス乗って、ビエンチャン行ってタイに入るの。それが大変なのよ。そうだ、良かったらルアンパパーン行ったらいいですよ。ここ私好きです、一番かな!いい景色、桃源郷みたいな、そんな感じの。でも、やっぱバス結構乗らないと、行けませんが、価値ありますよ、どうですか?」
気さくに喋る若い女性の名はAYさん。
首都の◯△市に住んでてネイリストしている金髪ハデハデ今風ネエちゃん(私の感想です)だが、
実は、生きがい、やりがいを求め、そのような仕事に就きたがっているしっかり者。
流行りに走る女性の気持ちは判んないと言い切る、潔さ。
日々、ルーティンの同じ繰り返しに疑問を持ち、
ポーンと新しい体験を、日常と違う時を過ごし、刺激を受けたくて、
バックパックで旅に出るという勇ましい女性である。
「もし、良かったら、昼、一緒にして、お話しできますか?」
「ええ、いいですよ」
旅が面白くなってきた、ワクワクドキドキ。

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