動く生活・かぱぴぷログ

人は時間がある限り、生から死へ動き続けてます。そのさ中に考えたことです。

60オッさんのタイ〜ラオス 1人旅 その26

6月19日(火)、5日目

何か興奮しているようで、様々な夢を見ているのか、現実なのか、不明のまま朝を迎える。

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朝、7時ごろ、パンを食べ、予定をiPhoneのマップアプリで考える、
宿とかの手配なども本当に便利だ。
『しかし、こんままでいいのだろうか。直接、当たって泊まるって段取りにしないの。肌と肌の触れ合いを望むんだろ・・・』
『そうだよなぁ。私にはやっぱり憧れていた冒険家の精神なんて、これぽっちも持ってないんだろうな。先が見通せないなんて不安だ(今までの考動で実証済み)。なので、先手の宿探しや列車の切符手配に必死だ。先の事をバシバシ決めず、当て所もなく緩やかに、のんびり行こうとしようとするが、
どこかで臆病風に吹かれ、それが出来ないアカンたれだ』

9時半。
本を読もうかと軒下の例のテーブルに腰掛け、気持ち良いそよ風と微睡む。
しばらくして、やって来た奥さんにコミュニケーションの笑顔を投げかけられ、
ウボンラチャターニー駅まで歩くとどのくらい、掛かるかと聞くと、
10分くらいらしい。
『あのトゥクトゥク60THBはいったい・・・?』フッと頭を過ぎった。

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別の庭

 そこへ、お嬢さんもやって来て、ことば通じ難いが、とにかく世間話を、と思い、
「学生さん?」
「いいえ、1年前から働いてるの」
「何してるんですか?」
「えー、アークテクスチャーの職・・・判りますか?」
「えー・・・デザイン、室内か、そういう感じの・・・」
「・・・そんな感じですね」
 さすが、やっぱりお嬢さんだ。
英語も達者でハキハキの物言い。
私とは大違い。
その後も、話しを付き合ってくれて・・・、
「私、京都、行った事あるのよ」
横で笑顔を浮かべ黙って聞いているお母さん。
「そうなんや!」
しばらく、京都のドコ、ココの話しになり、
お嬢さんは、グーグルの通訳アプリを立ち上げ、スマホに喋る。

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とっても親切なお嬢ちゃん

「これから、どこ行きますか?(タイ→日本に変換される)」
スマホを差し出されて、喋ってくれとジェスチャー、クリックして、合図!
バンコク戻って、パタヤー?(日本→タイに変換される)」
アプリを使って会話は続く、
パタヤーは海ですね」
「アユタカはどう?」
「うん、いいね。でも、せっかくだからラオス行ったら」
ラオス!」
「ここからバス出てて、2時間」
 独り言ちる、『ふーん・・・また、違う土地、国か・・・』
「いいよ!考えてみたら」
「ええ・・・」
この翻訳アプリをわざわざ私のiPhoneに入れてもらったり、
真剣に話に耳を傾けてくれたり、
そんな彼女からの言葉、態度の端々から滲み出る、
至れり尽くせり感が肌に染みる。
「サンキュー!」

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でも、私のiPhone、なぜか、作動したりしなかったり調子が悪い。
ラオスねぇ・・・国境越え・・・でもなぁ・・・』
臆病風が吹いている。