動く生活・かぱぴぷログ

人は時間がある限り、生から死へ動き続けてます。そのさ中に考えたことです。

60オッさんのタイ〜ラオス 1人旅 その20

生まれて初めて、ロコバスに乗り、街を目指す。
早速、イキのいいオッちゃんが、珍しいのか、降りるまで私に世話を焼き、
四六時中、喋り捲り、ワイワイはしゃいで楽しんでいる。   


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サングラス、赤シャツのイキのいいオッちゃん

面倒だなと思ったが、
『ええーイ、もうイイや、ノっちゃえ!ここまで来たんだから、それをしないでどうする?オイ、聞いてるのか、あんた!』
と、潜在している引っ込み思案の勇気のないネガティブ思考を蹴散らし、開き直る。
言葉は通じないが、地図を手に、身振り手振りで対応。
ふー、心配することはなんもなかった。
 『今、ここで、お前は、どこ行きたいの?どうの、こうの・・・。そこなら、ここで、降りたらどうだ。そこじゃない、いまここだから、まだだ。どうの、こうの・・・。判らない』
途中、女学生が乗ってきて、そのイキのいいオッちゃんが、その子に、
「お前は英語が判るだろ、だから・・・」
話せ話せとそそのかすが、
突然のことで、女学生はびっくりするやら、何のことやら判らず、当然、恥じらいもあり、一言も発することなく上品に座っていた。
廻りのおばちゃんやらはニコニコ笑っている。


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真ん中の女学生


そのうち、判ったのか、判らなかったのか、
イキのいいオッちゃんがジェスチャー
『アンタ、ここだよ!』
と、言われるまま降ろされ、運転手に10THB渡すと、
賑やかなロコバスは去って行った。


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降ろされた通り


街の一部に降りた私は、通りの向こうにOPENしている、
ちょっといい感じの料理屋を目にする。
バンコクのあの雑多な感じはしない。
その周辺をぐるりと見廻してから、その店に入る。


作戦会議だ。
『おーぉ、気楽に入れるやないか。いいぞ。あのバンコクの圧迫感がない、そう、圧迫感が・・・』
おばちゃんの店員が2人、フワーと佇んでいる。
私はテーブルに着き、1人のおばちゃんにメニューをもらい、
食べれそうな軽いモノを探す。
『麺、飯、違う。スープ、雑炊・・・あぁ、これだ!オムレツ、旨そう』
少な過ぎるかもしれないが注文。


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落ち着いた料理屋


私以外には客は朝食を摂っている中年男性が1人だけ。
サラリとトイレの場所を聞き、用を足す。
『出来るやん!』
元気パワーが戻ってくる。
そう言えば、タイ(海外)で、1人で店に入るのは初めてだ!
30THBのオムレツがくる。シンプルだ。
タマゴのみのオムレツと生野菜のキュウリとトマト。
丸テーブルには多くの調味料が並んでいる。が、私はナシでオムレツを頬張る。
『ウン!・・・玉子の味』


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オムレツ

頷き、これからの動きをボヤーッと浮かべる。
「昨日、歩き過ぎ。今日は控えないと。で、昼頃、宿、行って、のんびり」
漠然と決めると、店のおばちゃんに、ここの場所を地図で示してもらい、
支払いを済ませ、当て所なく歩き始める。
(注・大衆的な店にはチップは不要)