60オッさんのタイ〜ラオス 1人旅 その70
駅前のパサク川を渡し舟、5THBで渡り、
待ち構えていたサイクルショップで、
パスポートを提示し、自転車、50THBを借りる。
人それぞれだが、アユタヤ駅前で借りると
橋を渡るために遠回りすることになるらしい。
ドンデッド以来の自転車。
異郷の地を駆ける自転車、
風を切り、何とも言えず気持ち良い。
地図を手に自分なりにコースを描く。
一つひとつ廻っていては、1日あっても足りない。
なので、3箇所ほどに絞る。
まずは宮殿と樹木の根に埋もれた仏の顔で有名なワット・マハタート、50THBを、
ゆっくり拝見。
微かに、聞こえてくる声、
『あっ、日本語だ』
女性2人連れ、声を掛けようかと思いながらも止める。
フライト前日の最後くらい、
一人でゆっくり楽しもうではないか。
と、言い訳がましくも、
臆病な一面の私がフト出てしまっている。
これで良かったかもしれないが、声掛けすれば、楽しく過ごせたかもしれない?
自転車をルンルンと軽快に走らせ、
ワット・プラシーサンペットに向かう。
すると、どこかの国の研修旅行なのか大勢の学生がそぞろ歩いていたので、
騒がしくて、いかん!
と途中で退散。
「社長、社長、社長」って、どこからか呼ぶ声が聞こえて来る。
立ち止まると、後方からアラサーの女性がやって来る。
彼女は、握りしめた100円玉、5つを見せ、
「使えない、THBとチェンジ」と、訴える。
どの様にして、手に入れたかは知らないが、200THBを渡した。
「社長、ありがとう」と、彼女は喜んで駆けて行った。
咄嗟のことで頭廻らず、後で計算すると、
払い過ぎで150THBくらいでよかったようだ。