動く生活・かぱぴぷログ

人は時間がある限り、生から死へ動き続けてます。そのさ中に考えたことです。

カラダを張って仕事をする「助監督、回顧録」3

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映像制作、動画編集をメインに、現在、NGOチャリティー活動中!
動く生活のかつみンです。


過去の自分の、その時、その作品に携わって学んだ考え方、
作法、ルール、生き方、思考を思いつくままランダムに振り返っていきます。


そこから見えてきた「何か」があれば、
これからの暮らしに再起動させ、より楽しく、充実できるようにします。
一見してください。

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「蘭の肉体」(1984 9月公開 にっかつ)
監督:西村 昭五郎 脚本:鹿水 晶子
出演:小田 かおる 


にっかつロマンポルノ体験(No.3)

高校時代、ズキズキウズウズして遠くから眺めていた
にっかつロマンポルノ

まさか、助監督の道を歩みはじめて、
3作目にして、再び、頭から1本まるまる、
女性の裸体が飛び交う作品に
参加するとは露ほども思っていなかった僕は、
好奇心が溢れ出し、男のいやらしさやら、
ドギマギ感やら、戸惑い感やらで、
心を乱していた記憶があります。


(初作品「夕ぐれ族」は応援という事で、しかも、
初めての仕事で何や何んだかさっぱり分らん状態でしたので、
撮影現場より準備メインの雑用係り要員だった気がします)



でも、いざ、扉を開けてみれば、
立派な劇映画でした。


「女性の裸体を売り物」にしたロマンポルノ、
低予算で超過密スケジュールだったとはいえ、


ロマンポルノの巨匠、西村昭五郎監督
撮影は一本脚の使い手、山崎善弘さん、
各パートのスタッフもかなりベテランの優れた人たちでした。


ドキドキ、浮ついた心は、吹っ飛び、
日々、緊張の時間を過ごし、勉強させてもらいました。


ロマンポルノの目玉、
男女の絡みのシーンは、厳粛に行われた。
必要最低限のスタッフしか入れないフィールド。


撮影が始まる前の俳優さんに対しての神経の使いよう、
張り詰めた空気の中で演技が繰り広げられる。


一方で、絡みシーン以外での計算された演出にはビックリ。
この絡み以外のシーンの取り組みにメッチャ感動しました。


セットのこだわり、照明のセッティング、俳優の動き、
カメラポジションの狙い目、小道具の使われ方、
室内で聞こえる街の音(効果音)を考慮しての撮影。


もちろん、錬られた脚本の登場人物の心情、
ストーリー展開を模索した上での緻密な画創りに感心しました。


にっかつロマンポルノ
これは、素晴らしい映画製作だ!と、この時、認識しました。



また、この作品でアフレコの体験もしました。


撮影終了後の音作り、整音、ダビングの妙味をも味わいました。


俳優さんのセリフはもちろん、
効果音として仕込む、
遠くの電車の過ぎてゆく通過音、
港から聞こえる霧笛、
雨音、足音などなど、
聞こえる微妙なタイミングによって
すべてが生き物のように感じる、その創造性に驚きました。


*                 *


ある日、撮影終了後、
時計もてっぺんを過ぎた真夜中。


ペイペイの僕に、先輩が、


「お前、小田かおるさん、送ってから、帰ってくれるか!」

「あっ!ええ!」

「おう、お前の帰りのコースの途中やからさ!」

「はぁ・・・いいんですか?」

「悪いことすんなよ・・・アハハハハ」

「するわけ、ないでしょ!」


低予算ゆえに、
主役の小田かおるさんと、ペイペイの僕は、
共に同じ車、タクシーで撮影所を後にする。



しかしながら、隣り合わせで同乗した車内シーンのことは、
緊張したせいなのか、
一切何も、覚えていないというか、記憶にないんです。


そういう事が有った!という事だけを覚えてるんです。


何か、喋ったとは、思うんけど、
まったく、空白で・・・、
ただ、ドキドキしてて、
隣に小田かおるさんが座ってた・・・
薄っすらそうやなーぁってな感じはあるんですけど・・・。
こんな感じです。


今、思えば、


「家に寄って行ったら・・・」
と言われたら・・・、


「でもさ、まだ撮影、残ってるしなぁー・・・そんな事・・・
でも、これは、チャンスかも・・・やっぱ、イケない・・・ボクはペイペイの・・・
助監督・・・これからの道、汚したらいけない・・・」


(・・・ンなこと、起こるワケないだろ!)


「いや、ボクから誘ったら・・・ウワァー!・・・
そんな、そんな、そんなこといけない!・・・
というより、そんなことできやしないじゃないか・・・」


ってなことを、1人、妄想していたような、気がしたりします。



でも、今のこの時代、
このことを思うと、もし、実現したら!?
ドラマみたいな事が起こったらウヒウヒなのになぁーと、
妄想が、あの時のエネルギッシュな青春を思い浮かばせてくれます。



彼女が車を降りる。


「お疲れ様でした」

僕は真っ暗な家へ帰って行く。

「明日も早いなぁー」

そして、思いました。



●皆んなカラダを張って、命懸けで仕事をしているなぁ



と!。



この文は、今現在、記憶に残ってることを書き記したものです。



*アフレコ=「アフター・レコーディング」撮影後に俳優の台詞(声)だけを別途録音すること



こん時の教訓


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1、カラダを張って仕事をする


今回の「助監督、回顧録」いかがでしたか。

また、よろしくお願いします。


*参考サイト
日活ロマンポルノ
蘭の肉体


*                 *


時代は変わった、迷ってるヒマはない。
チャンスはいっぱいあるぞ!
何でもトライして自分を見つけろ!
役立つサイト、貼っときます!


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