60オッさんのタイ〜ラオス 1人旅 その64
6月27日(火)、13日目
迎えにきたKさんに、
「申し訳ありません。スマホ、貸してください。決算したいんです」
出鼻から無礼な頼み事をする。
これで、帰国前日の明日泊まる、ドンムアン空港近くのドミの予約、完了。
昨晩も私のiPhoneでは決済が出来なかったのだ。
「すみませんね、Kさん」
ソンテウを乗り継ぎ、108THBでバンコク行きのバスのチケット購入。
Kさんも数日後、日本に帰るということでチケット購入。
振り返ると、私は日本人に助けられっぱなしで、一人で交渉、立ち向かっている場が少なすぎるんじゃないか!これでは、大きくなれんぞっ!と気が引ける。
バスが発車するまで待ってくれたKさんと別れる。ほんと、短い時間でしたけど・・・、
「楽しかったです。Kさん!」
あの海賊バスとは大違い。
シートもゆったりで、乗り心地良し。室内も小綺麗ときている。
これが、いわゆる普通の公共中級バスなんだろうな。
と、パタヤーを後にして、高速道に入っていく。
9:50分。
窓外には、
熱帯雨林の深々しい植物、
度重なる補修をして喰いつないできたという感じの家屋、
錆び付いた工場で働く人々
が流れていく。
時折、日本のトヨタ、日産、ホンダの工場が一際キラキラと、
「おい、君たち、救ってやるよ!心配するな!」
ってな風体で現れて、私の目の前を通り過ぎていく。
『今日、明日とバンコク、アユタヤを廻れば、明後日、帰らないとな・・・』
バスも都市部に入って行く。2時間、もう直ぐだ。
重く、どんよりとした空から雨がポツリ。
スコールだ。
『着くまでには止んで欲しい、頼むよ』
そんなこと心配するまでもなく、
着いたのは1時間遅れの正午前。
スコールとほぼ同時、渋滞が始まりトロトロ、トロトロ。
慢性化しているタイの交通事情に遭う。
日本の昔もこうやったなぁと朧げに思う。
トロトロ、トロトロ、すでにスコールも止み、
トロトロ、トロトロ、
バスは、何時の間にか都市部の鉄道、BTSスクンビット線に沿って走っている。
途中で降りて行く乗客もポツリ、ポツリ、現れてくる。
私も降りてBTSに乗り換えて、宿に向かおうかと思ったりもしたが、慌てても仕方がない。
この状況に合わせて、終点エカマイ駅まで付き合うことにする。
12時50分着。
スクンビット線でチットロムに行き、
シーロム線に乗り換えスラサック駅まで、27THB。
地図を手に15分ほどで目的の宿、ジャストベッドホテルにチェックイン。
フリーWiFiを使って合う約束をしていたEさんにラインで連絡を取る。
地球の歩き方のサイトで知り合い、当初、旅の初めの方に会おうと思っていたが、
スケジュールが合わず、一番最後になってしまったEさんである。
そのEさん、なんと、このホテルまで来て下さると言う。
ホント、AYさんといい、Kさんといい、何と私は恵まれているのかなぁと、
変に居心地のイイような、妙に悪いような?気持ちになる。