60オッさんのタイ〜ラオス 1人旅 その57
一息つくと、まずは、泊まる宿だ。
深夜バスで節約したし、たまにはいいホテル泊まろうかな。
ピックアップしていた候補から、”スタッコート3”を選ぶ。
『リーズナブルで屋外プール付き、夜のプレイスポットの中心街。決まりだ!』
今までは3桁止まりやったが、奮発して4桁。でも若い数字。いいんじゃない。
『私、多少、価値観がタイ感覚になってきたかな〜』
と、1泊550THB、1880円。2泊しようと決める。
1泊はしんどい。寝て起きたと思ったら、出発準備。
これは、とっても長い旅の場合は面倒で余計に疲れ、落ち着かない。
せめて、2泊して、次の日ぐらいはゆっくりしたいもんだ。
1泊はホント、移動中継地点にする時だけだと思う。
で、長居しそうなので、朝からビールを追加注文。
羽目外す、ゆとりも出来たのかな、それとも、ここの店の雰囲気がそうさせるのか・・、
いい気分だった。
ゆっくり、iPhoneで予約決済。
が、!?。しかし、?!。
決済となるとエラー。
おおっ!
今まで出来てたやん!
繰り返すこと、数回。
ダメだ!?
おかしい、どうして?!
その時、つい先ほどから私の右斜めで朝食を摂っていた2人の日本人の1人が、
私の様子に気付いて、
「アプリじゃなくブラウザーから直接してみたら」とアドバイスを頂く。
旅慣れているような人だ。
私は再度、挑戦。
一発ではいかなかったが、二発目で決済、OK!
「オーーッ!」
ビールを飲み干し、
「ありがとうございました。うまく行きました」と礼を述べる。
チェックインにはまだ早いし、これからどうしようかとバックをゴソゴソしながら思案。
しかし、パタヤーについたと思えば、速攻で日本人と出会い、助けられる。
なんと、この流れは・・・と、何かに助けられているように思ってしまう。
目をやると、今ではアドバイスをくれた人、1人だけになっており、コーヒーを飲みながら店員の女性と親しげに喋っている。
『まるで常連客みたいな感じやなぁ・・・ここタイに永住してんのかなぁ・・・』
よ思っていたら、彼がニッコリ!
「ここへは何しに?どこのホテルですか?一人で?何泊?楽しいですよ。いいところですよ。面白いですよ」
とってもよく喋りかけてくれ、私をお世話したそうな感じがひしひしと伝わってくる。
『何でここまで?引っ掛けるつもり・・・それとも、寂しいの・・・』
「僕は1ヶ月、いつも、定期的に来てるんです。もう、後1週間したら日本に帰るけど。
日本とパタヤー、楽しんでるんです。いま、65だしね。楽しまなきゃ。さっきの彼もパタヤーに魅せられて・・・女の子と遊んだりしてね。で、今日、帰るんだよね。アナタも楽しんだらいい、ホント、いいところだよ。そう、ホテル、送ってあげるよ。どこ、ホテル?」
「ええ、スタッコート3っていう・・・」
「ああ、そう、確か・・・スタッコートね・・・ああ、アレか、ど真ん中の・・・このビーチのメインストリートを・・・歩いていけるよ。少し、歩こうか」
流れるまま、彼に身を委ねた。
カフェショップの女性との会話と彼の雰囲気から怪しくないと判断したからだ。
勿論、断って、自力で動かなアカンかなとも思ったが、なんか縁みたいなものも感じ、
まぁ、どこかで、楽チンと考えたのも事実だ。
ドンデッドではAYさん、別れたかと思えば、今、ここで、彼と会う。
逆を考えれば、全く、誰とも会わないかもしれないし、たとえ日本人にあったとしてもこのような感じにならないかもしれない。
『そうだよなぁ、あの、ホテル予約のエラーでこうなったんだもんな、それに、この店に入ったって事がさ・・・』